小郡市で鴨づくし！歴史と食文化が息づく「鴨のまち」へようこそ

福岡県小郡市は、市制施行50周年を機に、地域に古くから根付く「鴨」をテーマにした「鴨のまちプロジェクト」を始動しました。

このプロジェクトは、食文化の継承と新たな特産品開発を目指し、小郡市と鴨の強い結びつきを発信しています。毎月22日は「鴨の日」として、鴨料理を味わう機会や「鴨のまち小郡」を知ってもらうためのPR活動を展開。

小郡市に鴨が飛来するようになったのは、かつて雑木林や沼が多く、静かで鴨が安心して暮らせる環境だったためです。江戸時代には久留米藩の税金の対象となるほど鴨との関わりが深く、明治・大正時代には天皇への献上品にもなりました。

現在も「無双網猟」という伝統的な猟法が伝承されており、小郡の鴨は穀物を食べて育つため、コクがあり臭みのないのが特徴です。この食文化は、文化庁の「100年フード」にも認定されています。

市章や「小郡音頭」にも鴨が登場するなど、鴨は小郡市のシンボルとなっています。

プロジェクトでは、鴨料理店や「かもんちゃん」モチーフの商品取扱店を紹介するガイドブックの発行、新しい鴨料理レシピの公開、公式マスコット「かもんちゃん」の活用など、様々な取り組みを進めています。

地域活性化のため、「鴨まち応援団」の事業者も募集しています。