埼玉県、教員採用で重大な情報確認漏れ！8907人の採用にデータベース未活用

埼玉県教育局は、令和5年4月以降に採用した臨時的任用教職員等8907人について、「特定免許状失効者等に関するデータベース」を活用した児童生徒性暴力等による処分歴の確認を一部で怠っていたと発表しました。

これは、教員免許状の失効・取上げ情報を記録するデータベースの活用が義務化されたにもかかわらず、市町村立学校では「官報情報検索ツール」のみで確認していたこと、県立学校では実習助手や寄宿舎指導員をデータベースの対象外と誤認していたことが原因です。

幸い、改めて確認した結果、該当者全員に処分歴はありませんでしたが、この重大なミスは、児童生徒の安全確保という観点から看過できません。

埼玉県教育局は、再発防止策として、採用手続きに関するマニュアルの見直しと担当者間の徹底した情報共有を行うと発表しています。 今後、同様の事態を防ぐため、教育現場における法令遵守の徹底と、情報システムの適切な運用が求められます。 今回の発表は、教育現場における安全管理体制の課題を改めて浮き彫りにしました。 より厳格な採用基準と、継続的な研修による職員教育の強化が不可欠であると言えるでしょう。