夏に流行！ヘルパンギーナの正しい知識と予防法

ヘルパンギーナは、発熱後に口の中に水疱ができる感染症で、主に乳幼児が夏に罹患します。原因ウイルスが複数あるため、一度かかっても再感染の可能性があります。

感染は飛沫や接触によって広がり、潜伏期間は2〜4日です。予防には、石けんでの手洗いを徹底し、排泄物の適切な処理、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効です。アルコール消毒は効きにくい点に注意が必要です。

症状は突然の高熱、のどの腫れや痛み、口内の水疱や発赤で、通常7日程度で治癒しますが、まれに髄膜炎などの合併症を起こすこともあります。

治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。口内の痛みで食事が摂りにくくなるため、柔らかく薄味の食事と十分な水分補給が大切です。脱水症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。