人とネコが共生するまちへ：北区の飼い主のいないネコ対策

北区では、繁殖力の高い飼い主のいないネコによるふん尿や鳴き声などの被害を防ぎ、人とネコが共生できるまちづくりを目指しています。

そのための基本対策はTNR活動（捕獲、不妊去勢手術、元の場所への解放）です。これにより、ネコの繁殖を抑え、性格を穏やかにし、鳴き声や尿の臭いを軽減します。

さらに、環境悪化を防ぐには、TNRだけでなく、適切な餌やりと片付け、ふん尿の清掃も重要です。地域で活動するボランティアの協力により、頭数増加の抑制と環境悪化の防止が期待されています。

飼い主のいないネコを世話する際は、不妊去勢手術の実施、周囲への周知と理解を得た上での決まった場所・時間での適量な餌やり、そして食べ残しや容器の片付け、ふん尿の清掃が必須です。これらを適切に行わないと、かえってネコが嫌われる原因となりかねません。

ネコに困っている場合は、市販の忌避剤や柑橘系の皮、コーヒーがらなどを活用する方法があります。なお、V字や平らにカットされた耳のネコは不妊去勢手術済みであり、一代限りの命です。

ネコは愛護動物であり、みだりに傷つけたり殺したり、遺棄することは法律で禁じられています。北区では、不妊去勢手術費助成や捕獲器の貸し出しなど、飼い主のいないネコ活動を支援しています。