神奈川県 中井町  公開日: 2025年10月01日

元町長の功績を弔詞に込めて:温故知新の精神で町を紡ぐ

先月、岩本勇元町長がお亡くなりになられました。町では、功労表彰を受けた方が亡くなられた際に弔慰金などを贈呈しており、元町長や元議長経験者には弔詞(お別れの言葉)を贈ることが規定されています。

町長として、私自身もこれまでに三方へ弔詞をお捧げし、その度に町長の役目の重さを実感しています。弔詞は、故人の功績を称える短い文章ですが、正確さが求められます。長年のご尽力や履歴をもとに骨格を作成し、生前お世話になった方のエピソードを加え、故人を偲びます。

尾上元町長からは、「人づくり」「道標づくり」「魅力づくり」は町政運営の王道であると教えられました。岩本元町長は、子どもたちを「町の宝」と称し、私たち移住者をも温かく迎え入れてくださいました。

さらに、共に働いた方々への取材を通じて、大胡田育男さんのインフラ基盤整備への尽力など、記録だけでは分からない苦労や背景をまとめ、より正確で温かみのある弔詞を作成しています。「温故知新」の精神で、これからも皆様のお話を聞き、歴史を辿りながら、日々の歩みの糧としていきたいと考えています。
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岩本元町長のように、地域のために尽力された方の功績を称える弔詞は、その方の人生そのものを表現するようなものなのですね。単なる記録ではなく、人柄や温かさが伝わるような文章にするためには、故人を知る方々からのお話を聞くことが不可欠なのだと感じました。「温故知新」という言葉が、これからの町政運営にも繋がっていく、とても示唆に富むお話だと思います。

そうですね。弔詞に込められた想いや、そこから伝わる人柄というのは、やはり直接お話を聞かないと分からない部分が多いのでしょうね。岩本元町長のお話も、子どもたちを「町の宝」と呼ばれたり、移住者の方を温かく迎えられたりといったエピソードから、人柄が偲ばれます。地域を大切に思う気持ちが、こうして形になって受け継がれていくのは、本当に素晴らしいことだと感じます。

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