震災を機に「5S活動」で進化！数馬酒造が目指す、持続可能な酒造りと働きがいのある職場

創業156年の数馬酒造は、能登半島地震による操業停止を機に、ISICOの専門家派遣制度を活用し「5S活動」を本格的に推進。

震災で甚大な被害を受けたものの、酒米の移送や他蔵への醸造委託、冷却設備の導入などで仕込みを再開。復旧は2年後を目指し、被災した蔵の微生物継承にも取り組む。

事業停止を、全体最適を見据えた改革の好機と捉え、専門家の指導のもと、事務所や仕込み蔵で徹底した整理・整頓・清掃・清潔・躾を実施。これにより、物を探す時間が減り、生産性向上や社員の意識改革につながった。

また、杜氏・蔵人の通年雇用化、土日休みの週休2日制導入、若手スタッフによる「責任醸造制度」の導入など、働きやすい環境整備にも注力。その結果、若手・女性スタッフが増加し、厚生労働省の「ユースエール認定企業」にも認定された。

数馬酒造は、建物の復旧だけでなく、5S活動や人材育成を通じて、持続可能な酒造りと魅力ある職場づくりを進めている。