東京臨海副都心で水素社会実現へ！共同溝活用した革新的技術開発が始動

東京都港湾局、NTTアノードエナジー、NTTアドバンステクノロジは、NEDO事業の助成を受け、臨海副都心で共同溝を活用した水素配管新技術の研究開発に着手します。これは、複数の需要拠点へ無付臭で水素を供給するネットワーク構築を目指した全国初の取り組みです。

本事業では、水素配管の安全性検証、材料性能評価、漏洩検知手法の開発などが行われ、既存インフラの有効活用によるコスト削減や、燃料電池への直接利用による効率化が期待されます。 研究開発期間は2025年度から2027年度までの3年間で、最終的には大臣特認取得による事業化を目指します。

研究開発は江東区青海地区を主なフィールドとし、東京都港湾局が管理する敷地内でも一部検証が行われます。 各企業はそれぞれの専門性を活かし、港湾局は企画調整やフィールド提供、NTTアノードエナジーは安全性評価研究、NTTアドバンステクノロジは配管設計・施工を担当します。

このプロジェクトは、東京都の「2050東京戦略」におけるゼロエミッション目標達成に向けた重要な取り組みであり、水素社会実現への大きな一歩となることが期待されています。 安全で効率的な水素供給システムの実現により、脱炭素化に向けた東京都の取り組みはさらに加速すると考えられます。