埼玉県内の6件の建造物が、国登録有形文化財（建造物）に登録される見込みとなりました。これは、国の文化審議会による答申に基づくもので、後日官報告示を経て正式決定となります。

登録されるのは、さいたま市内の「小山家住宅主屋」「小山家住宅蔵」「アトリエあずき倉庫（旧青木製餡工場倉庫）」、「星野家住宅主屋」、入間市の「繁田家住宅長屋門」、そして羽生市の「冨田家住宅離れ」です。

これらの建造物は、明治時代から昭和時代に建てられたもので、それぞれ異なる建築様式や歴史的背景を持ちます。例えば、小山家住宅は伝統的な農家の主屋と土蔵で、地域の景観に貢献しています。一方、アトリエあずき倉庫は昭和時代の製餡工場の倉庫で、近代的な要素と伝統的な意匠が融合した独特の建築です。また、羽生市の冨田家住宅離れは、同市初の国登録有形文化財となります。

登録基準は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」と「造形の規範となっているもの」の2種類に分類され、それぞれの建造物がこれらの基準を満たしていることが認められました。これらの貴重な文化財は、地域の文化や歴史を伝える重要な遺産であり、今後の保存と活用が期待されます。 詳細については、埼玉県教育局文化財・博物館課（048-830-6981）までお問い合わせください。