2016年1月から開始された「全国がん登録」は、がん医療の質向上とがん予防推進を目的とした、全国規模の取り組みです。静岡県では、県内の病院と指定診療所が、がん患者の診断時にがんの種類、進行度、発見経緯などの情報を県に届け出る仕組みを運用しています。

県は、取得した情報を厳格に管理し、個人のプライバシー保護に万全を期しています。2016年から2020年までのデータは報告書として公開されており、県のがん対策に役立てられています。この報告書は、県内の様々ながんに関する現状を把握し、今後の対策を検討する上で貴重な情報源となっています。

また、県は「がん登録等の推進に関する法律」に基づき、必要に応じて匿名化された情報を提供することも可能です。

診療所の指定は毎年1月1日に行われ、指定を希望する診療所は前年11月末までに申請が必要です。関連書類のダウンロードや問い合わせ先なども公開されています。

これらの取り組みを通して、静岡県はがんに関する正確な情報を集め、効果的な予防・治療体制の構築を目指しています。 より詳細な情報や関連資料は、静岡県健康福祉部疾病対策課がん対策班のウェブサイトをご確認ください。