7月10日から8月9日は鳥取県部落解放月間です。1969年の「同和対策事業特別措置法」施行を記念し、人権・同和問題への理解を深めるため、毎年啓発活動が行われています。

今年は7月10日にはJR鳥取駅、倉吉駅、米子駅前で街頭啓発活動を実施し、のぼり旗と啓発グッズを配布します。悪天候の場合は中止となる可能性があります。

7月29日には、とりぎん文化会館で「部落問題の考え方と対応－ネットとリアルの中で」と題した講演会を開催します。立教大学社会学部教授の山本崇記氏を講師に迎え、部落差別問題への正しい理解を深める機会となります。入場無料ですが、事前申込が必要です。託児サービスも用意されています。

近年はインターネット上での差別的な書き込みも問題となっています。部落差別は現在も存在し、結婚や就職などにおいて不当な扱いを受ける事例が後を絶ちません。個人の同意なく同和地区出身であることを暴露する行為はプライバシー侵害であり、許されません。

誤った情報や偏見を拡散せず、正しい知識を身につけることが重要です。人権問題に関する講演会や研修会への参加、啓発冊子やホームページの活用を通して、部落差別のない社会の実現に向けて一人ひとりが主体的に取り組むことが求められています。鳥取県では、部落差別解消推進法に基づき、市町村や関係団体と連携して啓発活動を進めています。正しい知識を学び、差別のない社会の実現に貢献しましょう。