令和7年7月9日、農林水産部農林総合研究センターは、斑点米カメムシ類の大量発生による斑点米発生の危険性を示す病害虫発生予察注意報を発表しました。6月下旬から7月上旬の水田周辺調査で、カメムシ類の捕獲数が過去10年間で最多を記録。今後1ヶ月は気温が高いと予想され、カメムシの増殖・活動が活発化することが懸念されています。

斑点米カメムシ類（クモヘリカメムシ、イネカメムシなど）は、稲の成熟期に籾を吸汁し、斑点米の原因となり、品質低下や減収につながります。特にイネカメムシは不稔を引き起こし、収穫量の大幅な減少を招く可能性があります。

被害を防ぐためには、適切な時期に防除を行うことが重要です。防除の目安は、水稲生育予測システム「でるた」で予測できます。防除適期は出穂期3日後と15日後頃が目安ですが、イネカメムシが発生した地域では、出穂始めから防除を行う必要があります。共同防除を実施していても、薬剤散布後にも侵入する成虫や幼虫による被害が発生する可能性があるため、状況に応じて追加防除も検討する必要があります。飼料用米でも適切な防除を実施することで、地域全体の密度を下げることが重要です。

詳細については、令和7年7月9日付け令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を参照ください。関係者は早急な対策を講じる必要があります。