群馬県農業技術センターによる令和7年度病害虫発生予察情報第4号（7月予報）概要版によると、7月は高温で日照時間が長い気象が予想されます。このため、いくつかの病害虫の発生増加が懸念されています。

特に注意が必要なのは、果樹類では果樹カメムシ類（チャバネアオカメムシなど）の発生が平年並からやや多いと予想されています。果樹園への飛来と果実被害に警戒が必要です。野菜類・花き類ではオオタバコガの発生が前橋、藤岡で平年より多く、増加傾向にあります。

イネでは紋枯病の発生がやや多く、高温多湿を好むため、昨年発生が多かった水田では特に注意が必要です。レタスでは軟腐病の発生がやや多い状況です。予防的な防除が重要です。葉いもち病は平年並の発生と予測されていますが、BLASTAMによる感染好適条件日の出現日数を確認し、7月上中旬の調査結果を参考にしましょう。

その他、縞葉枯病（イネ）、ハダニ類（果樹全般、夏秋ナス）、キンモンホソガ（リンゴ）、斑点落葉病・炭疽病（リンゴ）、黒星病（ナシ）、コナガ（夏秋キャベツ）、タマナギンウワバ（夏秋キャベツ）、アザミウマ類（夏秋ナス）、ネギアザミウマ、シロイチモジヨトウ（ネギ）なども平年並の発生が予想されています。しかし、天候によっては発生量が増加する可能性があるので、引き続き注意が必要です。 各作物の状況に合わせて適切な防除対策を行うことが重要です。詳細は群馬県農業技術センターまでお問い合わせください。