三重県では、野生イノシシによる豚熱ウイルスの拡散を防ぐため、令和7年7月14日より県内17市町で経口ワクチンの散布を開始します。

今回の散布は、いなべ市など17市町、391か所を予定しており、計7,820個のワクチンが用いられます。散布期間は約1ヶ月を予定し、その後、ワクチン回収とイノシシの捕獲調査を実施して効果を確認します。

使用される経口ワクチンは、食品安全委員会で安全性が確認された成分を使用しており、人体への影響はありません。豚熱は豚やイノシシの病気で、人に感染する心配もありません。また、感染した豚の肉が市場に出回ることもありませんので、ご安心ください。

散布作業は複数人体制で、クマとの遭遇防止にも配慮して安全に行われます。自然災害などにより、散布の中止や延期を行う可能性もあります。

この取り組みは、豚熱の拡大防止に重要な役割を果たすと期待されています。