ゲリラ豪雨から街を守る！雨水流出抑制で安全な都市へ

近年、ゲリラ豪雨などの集中豪雨が増加し、都市部では下水道や河川の排水能力を超える浸水被害が頻発しています。これは、都市化によるアスファルトやコンクリートの増加で、雨が地中に浸透しにくくなったことが原因です。

国は「流域治水」を推進し、従来の下水道整備に加え、雨水流出抑制対策を強化しています。雨水流出抑制とは、雨水を地中に浸透させたり、一時的に貯留したりする対策です。

福岡市では、平成21年に「福岡市雨水流出抑制指針」を策定し、公共施設への雨水調整池や浸透施設の導入を進めています。具体的には、山王２号雨水調整池（約1万5千トン）や板付北小学校雨水調整池などの整備が進められています。

浸透施設の整備は、地下水涵養による水循環機能の回復、ヒートアイランド現象の緩和にも繋がります。

福岡市は市民への助成制度も設け、市民参加による雨水流出抑制対策を推進しています。浸水被害軽減のため、市民と行政が連携した取り組みが重要です。