長崎県 長崎市  公開日: 2025年08月23日

1982年長崎大水害:未曾有の豪雨と299人の犠牲、そして復興への道のり

1982年7月23日、長崎県を襲った集中豪雨により、未曾有の長崎大水害が発生しました。長崎市では1時間に115mm(長与町では187mm)という猛烈な雨が降り、土砂崩れや河川の氾濫を引き起こしました。眼鏡橋も被害を受けました。2日間で降った雨量は約600mm、7月平均雨量の2倍に相当します。

この大水害では、299人が死亡または行方不明となり、2万7331世帯の住宅被害、535カ所の土砂崩れ、1113カ所の道路被害が発生しました。水道、ガス、電気などのライフラインも大きな被害を受け、被害総額は2119億円に上りました。

被災直後、大量の土砂やゴミの撤去作業が急務となりました。その量は年間ゴミ排出量に匹敵し、学校のグラウンドが一時的なゴミ捨て場として使用されるなど、復興への道のりは困難を極めました。道路や橋の修復も喫緊の課題でした。

豪雨の原因は、数日前からの降雨で地盤が飽和していたところに、短時間に集中豪雨が襲ったこと、そして満潮と重なったことなどが挙げられます。また、繰り返し発令されていた大雨警報への慣れなどから、避難が遅れたことも被害拡大の一因となりました。

この災害は、防災意識の向上と、迅速な避難行動の重要性を改めて浮き彫りにしました。 「マイ避難所」の事前確認など、災害への備えが大切です。
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1982年の長崎大水害の甚大な被害、改めて心に響きます。短時間の集中豪雨による土砂崩れや河川の氾濫の規模、そして299名もの尊い命が失われた現実…想像を絶する惨状だったことでしょう。 当時の防災体制や住民の意識についても、現代の私たちが学ぶべき点が多くあると感じます。特に、大雨警報への「慣れ」が避難の遅れにつながったという点は、現代社会においても非常に重要な教訓だと考えます。 過去の災害から学び、一人ひとりが「備えあれば憂いなし」の精神で、災害に強い社会を築いていくことが大切ですね。

そうですね。貴女のおっしゃる通り、過去の災害から学ぶことは非常に重要です。1982年の長崎大水害は、まさにそのことを痛感させる出来事でした。あの時の悲劇を繰り返さないために、防災意識の向上はもちろん、最新の気象情報への迅速な対応、そして何より個々の避難計画の確立が不可欠です。 「マイ避難所」の確認、ご家族との避難計画の共有など、日頃から意識しておきたいですね。 貴女のような若い世代が、こうした問題に関心を持ち、未来への備えを考えてくださることは、大変心強く感じます。

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