福山市におけるPFAS汚染：現状と対応、住民への情報公開

2022年から2023年にかけて福山市内の河川で実施されたPFAS調査の結果、深山川でPFOS及びPFOAの合算値が河川の暫定指針値（1リットルあたり50ナノグラム）を超過していることが判明しました。

市は国や県と連携し、河川水、飲用井戸水、沢水等の調査を継続的に実施しており、その結果を随時公表しています。現在までの飲用井戸水等の調査では、暫定指針値を超える結果は出ておらず、環境省の見解に基づき、健康への悪影響はないと考えられています。

しかし、河川水については、暫定指針値超過が確認されており、モニタリング調査を継続中です。農産物への影響については、現時点では情報不足のため、食品安全委員会は「著しい健康影響はない」と評価していますが、国による研究が進められています。

PFOS及びPFOAは動物実験で健康影響が指摘されており、人体への影響についても調査・研究が続けられています。市では、深山川周辺住民を対象に健康調査（血液検査）を実施し、健康相談にも対応しています。

市は環境省、農林水産省、厚生労働省に要望書を提出、原因究明、対策、情報提供、財政的支援などを求めています。住民説明会も複数回開催され、情報提供に努めています。詳細な調査結果や要望書の内容は、市ホームページのPDFファイルで確認できます。