【雅楽の都・高槻】日本の至宝を守り、未来へ紡ぐ！

高槻市は、日本の伝統芸能である雅楽と深い関わりを持つ地として、その文化振興に力を入れています。

令和7年8月には、全国で初めて雅楽協会と包括連携協定を締結。
雅楽は奈良・平安時代に大陸から伝わった音楽と日本独自の歌舞が融合し、世界最古のオーケストラとも称されます。

高槻市は、京都、奈良、大阪の雅楽拠点「三方楽所」の中央に位置し、雅楽の主要楽器「篳篥」の原料となる高品質なヨシの産地でもあります。

雅楽は、器楽中心の「管絃」、舞が中心の「舞楽」、歌が中心の「歌物」の三つのジャンルから成り立ちます。
「管絃」は奏者同士の間合いを大切に演奏され、不協和音さえも美と捉える懐の深さが魅力です。
「舞楽」は「左方」「右方」の二流派があり、型の美しさを純粋に楽しむ舞台芸術です。

平安時代から楽家によって受け継がれてきた雅楽は、一度衰退の危機に瀕しましたが、三方楽所の協力や豊臣秀吉の保護により、江戸時代以降安定して伝承されました。

明治政府による皇室楽団の設立を経て、現在は宮内庁式部職楽部へと受け継がれています。
昭和30年には国の重要無形文化財に、平成21年にはユネスコ無形文化遺産に登録され、その価値は世界に認められています。