年末年始、高齢者の事故を防ぐ！転倒・窒息・溺水のリスクと対策

年末年始は、高齢者の事故が増加しやすい時期です。特に転倒・転落、窒息、溺水事故に注意が必要です。

転倒・転落事故は、筋力低下や視力低下などが原因で起こりやすく、介護が必要な状態になることもあります。リビングでは、カーペットの端の固定、コードの配線整理、床に物を置かないといった対策が有効です。

餅による窒息事故は、噛む力や飲み込む力の低下が原因で、特に正月三が日に多く発生します。餅は小さく切り、先に汁物を飲む、よく噛んでから飲み込むなどの対策をしましょう。

入浴中の溺水事故は冬季に多く、自宅浴槽内での死者数は交通事故の約2倍です。血圧の急激な変動が原因で意識を失うことがあります。脱衣所や浴室を温める、湯温を41度以下に保つ、入浴時間を10分程度にする、食後・飲酒後・薬服用後の入浴を避ける、入浴前に一声かけるなどの対策が重要です。

また、掃除中の転落事故や、医薬品・洗剤の誤飲・誤食事故にも注意が必要です。高所作業は控え、安定した場所で行いましょう。医薬品はシートから切り離さず、洗剤などは食品と区別して保管することが大切です。

事故を防ぐためには、高齢者本人だけでなく、周りの家族が一緒に意識し、対策を講じることが重要です。