【岐阜城】信長時代の「魅せる城」の痕跡発見！天守西側で石垣と礎石が出土

令和7年度の岐阜城跡天守西側発掘調査で、江戸時代の絵図「稲葉城趾之図」に描かれた4段の石垣のうち、これまで未確認だった3段目石垣が発見されました。

この3段目の石垣は、信長公時代のものとみられ、石材や裏込め石が確認されました。これにより、絵図の正確性が証明されました。

さらに、3段目の石垣上部からは、絵図にない平坦地と、建物の礎石3石が出土。礎石の間隔から、櫓や塀といったしっかりした建物が存在した可能性が高まりました。石垣と礎石は同時期の工事で設置されたとみられ、天守台周辺で信長公時代の礎石が見つかったのは初めてです。

これらの成果から、信長公は城の西側や北側から見た際の景観を意識した「魅せる城づくり」を行っていた可能性が浮上しました。今後も調査が継続され、当時の岐阜城の姿がさらに明らかになることが期待されます。