【杉並区】障害者清掃員の賃金未払い問題、区の責任と再発防止策を公表

杉並区は、障害者交流館の運営委託先である障害者団体連合会が、障害者清掃員に対し法定の最低賃金以上の賃金を支払っていなかった問題について、第三者調査の結果を公表しました。

調査の結果、清掃員は指導員の指揮監督下で労務を提供し報酬を得ていたことから、区は清掃員の労働者性を認めるべきであったと判断。発注者としての法的責任は否定できないとし、モニタリング不足、類似事例との比較検討・対応の遅れ、労働基準監督署からの助言後の確認不足といった問題点を指摘しました。

区長は、障害者の適正な就労環境を整備する立場でありながら事態を招いたことを謝罪。今後は、委託事業における障害者の従事実態確認や労働環境チェック項目の新設など、内部チェック機能の強化、連合会への支援、障害者の安定的な雇用創出に努めると表明しました。

また、区長と副区長の給与減額、および連合会が支払った差額の一部負担について、速やかに検討し議会に提案する意向を示しました。