羽生市に新たな宝！「徳守傳次判物」が市指定文化財に！

羽生市に、新たに市指定有形文化財（古文書）が加わりました。

それは、慶長17年（1602年）に羽生城代であった徳守傳次が発給した「徳守傳次判物」です。

この文書は、観音院（観乗院）宛ての寺領安堵状で、当時の寺院保護政策の実務者としての徳守傳次の役割を示しています。

本来は大久保忠隣の名で出されるべき文書ですが、忠隣が羽生城に不在だったため、徳守傳次の名前で発出されていました。これは、傳次が実際に地域を支配していたことを示唆しています。

この「徳守傳次判物」は、戦国時代から近世初頭にかけての羽生・加須地域の支配構造や寺領安堵行政を理解する上で、非常に貴重な資料となります。