未来へつなぐ「萩まちじゅう博物館」：市民と創る宝の活用法

「萩まちじゅう博物館」は、萩市全域を屋根のない博物館と見立て、市民が萩の魅力を再発見し、貴重な「萩のおたから」を守り、伝え、活用していく取り組みです。

この構想は20周年を迎え、社会の変化に対応するため、市と市民の協働による新たな段階に入りました。

令和7年9月には条例が改正され、「萩に生まれたこと、萩で暮らすことを誇りに思う」まちづくりを理念に掲げ、市と市民の協働による「萩のおたから」の保存・活用が具体的に定められました。中核博物館として萩博物館と萩・明倫学舎、各地を地域博物館と位置づけています。

さらに、令和7年11月には「萩まちじゅう博物館推進協議会」が設立され、具体的な取り組みを進める5つの部会が設置されました。これらの部会は、古民家などを活用した「萩まちじゅう博覧会」、民間所有の文化財修復を支援する「ワンコイントラスト」、文化財や町並みを巡る「文化観光」、地域のおたからを再発見・活用する「文化遺産活用」、そして「萩検定」をリニューアルした「萩おたからツーリズム」などを推進します。

これらの取り組みを通じて、萩の歴史・文化・自然を次世代へ継承し、魅力あるまちづくりを目指しています。