函館市長、スルメイカ漁再開に安堵も制度見直しを提言 - 人口減少対策・観光振興にも意欲

函館市長は、スルメイカ小型船漁の再開について、市民や観光客が活いかを再び楽しめることに安堵を示しました。しかし、定置網漁業が休漁を余儀なくされている現状に触れ、国のTAC制度の配分方法や運用について、地域の実情に即した見直しを提言しました。

また、人口減少対策として年内に設置する5つのプロジェクトチームについて、12月議会の意見も参考にし、具体的な時期や体制を検討していることを明らかにしました。来年度予算編成においては、財政の厳しさを踏まえつつ、限られた財源の中で「選択と集中」を図り、挑戦の財源を生み出す工夫がテーマになると述べました。

観光振興に関しては、道南全体で年間宿泊数1000万人泊を目指す目標について、インバウンドの増加も期待しつつ、国内観光客を重視する姿勢を示しました。オーバーツーリズム対策にも先手を打つため、野心的だが実現可能な目標設定であると強調しました。

さらに、日中関係悪化の影響について、現時点では大きな影響はないものの、注視していく方針です。Jリーグ合宿誘致については、大宮アルディージャとの調整が進んでいることに期待を寄せ、地域への波及効果に言及しました。青森市との連携については、ねぶた祭と港まつりの相乗効果を狙い、観光・経済交流のさらなる深化を目指す考えを示しました。国際水産海洋総合研究センター岸壁改良工事についても、水産海洋都市構想推進への期待を述べました。