【あなたの街は大丈夫？】1000年に一度の豪雨に備える「雨水出水浸水想定区域」とは？

「雨水出水浸水想定区域」とは、1時間に147mmという、1000年に一度の確率で発生する規模の豪雨（想定最大規模降雨）によって、内水氾濫（雨水が排水しきれずに起こる氾濫）が発生した場合に浸水が想定される区域のことです。

この区域を指定する目的は、内水氾濫が発生した際に、住民が安全かつ迅速に避難できるよう支援し、被害を軽減することにあります。

水防法に基づき、想定される浸水の範囲、深さ、そして浸水が継続する時間を示す「雨水出水浸水想定区域図」が公表されています。この図は、PDF形式で全域、北部、南部ごとに「浸水深」と「浸水継続時間」に分けて確認できます。

ただし、この想定はあくまでシミュレーション結果であり、想定を超える降雨や、河川の氾濫（外水氾濫）が発生した場合は考慮されていません。また、図で着色されていない区域でも浸水する可能性はあります。

不動産取引においては、この浸水想定区域に関する説明が重要事項として義務付けられています。