蓮田に息づく、謎多き僧侶「円空」の仏像伝説

江戸時代前期に美濃国（岐阜県）で生まれた僧侶、円空。
12万体の仏像を残すことを誓い、各地を旅しながら数多くの仏像を彫りました。

岐阜から青森、北海道へと旅した後、故郷で「一刀彫り」という独特の手法を確立。
その後、活動範囲を広げ、関東地方では蓮田の黒浜や江ケ崎にも立ち寄り、仏像を残しました。

蓮田市内には現在も24体の円空仏が残っており、そのうち18体は久伊豆神社の矢島家で発見されました。
これらの仏像群は埼玉県の指定文化財「矢島家円空仏群」となり、多くは埼玉県立博物館に保管されています。

全国で約4,500体の円空仏が確認されており、埼玉県内では151体。
特に日光御成街道沿いの地域に集中しており、蓮田もその一つとして円空仏が多く見つかっています。